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2006年10月11日 (水)

旅先B級グルメ図鑑・わんこそば

 「青春18きっぷ」を使った旅話を書いてきたが、ここでいったん列車を降りて、ドライブ旅に移る。私とていつも公共交通機関で動いているわけではない。たまには車のハンドルを握りもするのである。ナメてもらっちゃ困るぜよ。東京じゃ自転車のハンドル専門だけども。
 で、実家から車に乗って、さらに北へ。もちろん、「18きっぷ」を愛する私が高速道路など使うわけがない。延々と続く、日本一長い国道をひた走る。いんやー、トーホグって、本っ当ーに広いの。夜明けぐらいに出発して、昼近くまで走り続けてもまだ岩手県中部。宮澤賢治で知られるイーハトーヴの里・花巻にさしかかる。
 さすがに腹が減った。ここいらの名物料理でも食おうではないか。

2006_3 岩手の名物料理「わんこそば」は、江戸時代、参勤交代途中だった南部藩の殿様に、そばを上品に小さい椀で差し上げたことに始まるという。一杯あたりの量は少ないから、当然、殿様は何杯も“おかわり”をして召し上がった。次々と小椀でそばを給仕してもらいながら食べる、というスタイルは、ここに由来するそうな(*1)。
 椀から椀へと渡されるのは、やや柔らかめに茹でてある温かいそば。少量のかけ汁も入っている。ネギやら海苔やら削り節やら大根おろしやらイクラやらトロロやら塩辛やら、とにかく味に飽きないようにいろんなものをちょっとずつ乗せたりしつつ、食う→次の一杯を給仕→食う→次の給仕→食う→次の給仕→食う→たまに椀にたまった汁を横の鉢に捨てる→次の給仕→食う…をひたすら繰り返す。とにかく数をこなしたいなら、できるだけテンポよくすすりこんでいくべし。 
 はっきり言って、これは味わう料理ではない。こんな食べ方をするという行為を楽しむものだ。そこを認識した上で、チャレンジしてみましょう。
 ちなみに、今回、私は70杯でギブアップ(*2)。この店では、10杯でざるそば1枚程度の量だというから、ざる7枚分か。エッ、そんなに食っちゃった!? さすがにちょっと腹が苦しいかも。それでも、もたれないのがこのメニューの不思議なり。
2006_1 
← そばが運ばれてくる前の状態。薬味やトロロなどの他に、なぜか刺身もおかずとして添えられている。なお、上方にある黒い鉢は、椀にたまったかけ汁を捨てるためのもの。

 

*1 「わんこそば」発祥の地は盛岡と花巻の2説あるようだが、“花巻起源説”のディテールがこの話。

*2 10年ほど前に盛岡で食べたときは101杯までいけた。ま、トシ相応というものか。

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