朴葉(ほおば)を使った料理というと、飛騨の朴葉味噌焼きが有名だが
初夏によく作られるのが「朴葉寿司」。
岐阜県飛騨南部や美濃中・東部、長野県木曾地方のローカル季節食だ。

朴(ホオ)はモクレン科の落葉樹。
夏になると20~40cmほどのサイズの楕円形の大きな葉をつける。
この季節に採れる鮮やかな緑色の朴の葉に酢飯を盛り、
さらに、酢でしめた鮭、甘辛く煮た川魚やきのこ、きゃらぶき、紅生姜、
山椒の葉などを乗せて、朴葉で包んでしばらく置けば出来上がり。
鮭以外の具材は作る家庭によって異なるが、
地域によっては、蜂の子の佃煮なんかも入れるとか。
やはり、山国の料理である。
朴の葉には殺菌作用があるため、保存目的で包んでいるわけだが、
ほのかな芳香があって食欲がそそられる。
いやー、野良仕事をやった後に食べたら、またさらに格別な味だろうなぁ。

落ち葉を使う朴葉焼きと違って、食べられる時期は夏に限られる。
興味を持たれた方は、木々が青々としているうちに現地へ向かうべし。