池袋から東武東上線に乗って1時間余り。
埼玉県の東松山は、やきとりの街である。
駅前をちょっと歩いただけでも何軒ものやきとり屋が営業中。
昭和30年代ぐらいから徐々に増えてきたものだという。

「やきとり」と称しても、使うのは何故か豚肉。
すなわち、実際は「やきとん」である。
間にネギを挟んだ“ねぎま”スタイルが基本。
具は、頬とこめかみの部分である「カシラ」の部分がポピュラーだ。
以前は東松山付近に食肉センターがあり、
安くて新鮮なカシラ肉が入手しやすかったことに由来するという。
在日コリアンの人が屋台で焼いて出したのが初めてだそうで、
辛い味噌ダレをつけていただくのも、コリアン流の発想が原点らしい。

それにしても室蘭といい、久留米といい、そして東松山といい、
ローカルB級グルメで「焼きとり」を売りにする土地では
どういうわけか鶏ではなく豚肉を扱うところが多い。
不思議だ。