「いか焼き」というと、全国的にはやはりイカの姿焼きをイメージする人が多いだろうか。
しかし、関西の「いか焼き」はちょっと違う。
たこ焼き、お好み焼き、うどんなどと並ぶ関西粉モノ食の代表と言っても過言ではない食べ物だ。
驚くなかれ、その歴史はたこ焼きやお好み焼きよりも古いという。

「いか焼き」は関西の生んだファーストフードの極致である。
小麦粉を水で溶いてよく練った生地にイカの切り身を混ぜ、
熱した2枚の鉄板で上下を挟んで一気に焼き上げる。
元々は、明治末期にせんべい職人が賄い食として考案したもので
彼らの仕事道具を使って焼いていたのが原型らしいが、
現在では大抵、専用のプレス機が使われている。
生地を広げて(お好みで卵を割りいれて)機械でギュッ・・・で、焼き上がるまで1分もかからない。
ドロリ系なウスターソースをサッと塗って、ハイできあがり。
イラチな関西の人々にはぴったりのおやつといえようか。

同じ“粉モン”といってもお好み焼きなどと違って、強力粉を使う。
強い圧力でプレスするせいもあり、割と弾力的な食感となる。
チープで美味い、まさしくワタシ好みの味だ。
たこ焼き、お好み焼きがほぼ全国を席捲しているのに対し、
「いか焼き」はまだまだマイナーで、関東でも出す店は少ないのが残念。
たこ焼きなどより手間がかからなくて商売しやすいと思うのだが・・・
 ・見映えからしてあまり高い値段がつけづらく、儲けが薄い
 ・プレス機などで初期投資が高くつく
といったあたりがネックなのだろうか?