東北で生まれ育ち、大学時代からは東京在住のワタシにとっては、
お好み焼きはさほど馴染みのある料理ではなかった。
やはり本場は関西、それと「広島風」と呼ばれる別種がある、程度の認識。
でも、こうしてローカルB級食について調べているうちに、
お好み焼きの世界もなかなか奥が深いことがわかってきた。
いろんな場所でその土地なりの微妙に変わったお好み焼きがあるんだねぇ。

静岡県西部の都市・浜松のお好み焼きも、そんな個性派のひとつ。
地元民は普通に「お好み焼き」と呼んでいるようだが、
関西や広島のお好み焼きとは若干異なる点があるので、
区別のために「遠州焼き」とも称される。
では「遠州焼き」の個性とは何か?
答えはシンプル、具にタクアンのみじん切りが入っている。
かつて浜松の近くに大根の産地があり、沢庵漬けがよく作られていた。
で、かつてこの地の駄菓子屋などでお好み焼きを売りはじめた頃、
キャベツよりも身近だったタクアンを生地に入れるようになった、らしい。
ま、そもそも“お好み”焼きだもんな。
具材に何が入ろうが、それを邪道と考えてはいけない。

ネギの緑、紅ショウガの赤、そしてタクアンの黄色と、見ためがカラフルでおもしろい。
切り刻むサイズにもよるだろうが、食感も大して気にならない。
悪くはないよ、タクアン入り。
でもワタシ、田舎の婆様が漬けたしょっぱいタクアン至上主義者で、
甘めの味付けのヤツはあんまり好きじゃないんだよねぇ・・・。
ちょっと残念。
あーでもしょっぱいタクアンじゃ、ソースと合わなすぎるか。