事実上の日本最東端の町・根室はローカルB級メニューの宝庫である。
最近はいろんなテレビ番組や雑誌などで取り上げられることも多いから、
あぁ、アレとアレとアノ辺を食べてきたな、とピンときた方もいるやもしれぬ。
ま、おそらくその予想は当たっているよ。
まずは、ベタに“根室ワンプレートめし”代表から紹介しよう。
すべては「エスカロップ」から始まった。

フランス語に「エスカロップ」という言葉があり、その意味するところは
肉や魚の薄切りだそうな。
しかし、根室の「エスカロップ」は肉を使うが、薄切りではなく、トンカツ。
ライスにトンカツを乗せ、ドミグラスソースをかけ、サラダを添えたもの、
それが根室の「エスカロップ」である。
と書くと、加古川の「かつめし」や長岡の「洋風カツ丼」と同様の料理、
といった印象を持たれるかもしれないが、決定的に違うのがご飯。
「エスカロップ」のベースに使うのは、炒めたライスなのだ。
ケチャップライスにすれば“赤エスカ”、バターライスは“白エスカ”。
元々は赤だったが、現在は白を出す店が圧倒的に多い。
ちなみにバターライスには、刻んだタケノコを入れるのが標準型らしい。

このメニューが生まれたのは昭和38年。
ある洋食店の雇われシェフが、かつて東京で勤めていた店で出していた
「エスカロッピーニ」というメニューをアレンジして作ったのが始まり。
当初は豚ではなく仔牛の肉、またライスではなくナポリタンを使ったが、
食材は安価に入手できるものへ、また味付けは客の嗜好に合う方向へと
徐々に切り替えていき、現在のスタイルが完成した。

濃厚すぎてワタシ好みとはちょっと違うかなと予想していたが、
なかなかどうして、最後の一口まで美味しくいただけた。
タケノコ入りのバターライスが良いなぁ。
普段バターライスをいただく機会がほとんどないので新鮮に感じたのかな。
比較のために「赤」も食べてみたかったが、いろいろ調べてみたものの
残念ながら「赤エスカ」の店情報が得られなかった。
もっとも、他の“根室めし”メニューもあれこれ食べ歩いていたので、
店が見つかったところできっと「赤」制覇は果たせなかっただろうけど。
いずれまた、ネムロ、いきまーす!