味噌仕立てのうどんは全国に数あれど、「味噌煮込みうどん」といったら、
やっぱり中京圏の名物料理というイメージがある。
その昔、信玄亡き後、滅亡した武田家臣が徳川家に召抱えられ、
甲斐のほうとうを三河に伝えたのに由来する…との話もあるそうだが、
さすがにこれは眉唾もんだな。

地元特産の八丁味噌を使った、見た目も味も濃いスープ。
これにうどんと具材を入れて、土鍋でグワラグワラと炊き上げる。
しかし、煮込んだにもかかわらず、麺はしっかりしている。
むしろ、やや芯が残るかというぐらいの硬めな仕上がり。
不思議よのー。
実はこのうどん、塩を入れずに打っている。
普通、うどんを打つ際には、小麦粉、水、そして塩を入れる。
茹でるときに塩分が抜けて、麺はほどよく柔らかくなる。
しかしこの料理は煮込むことを前提にしているから、
煮崩れしないようにあえて塩を入れず、硬いうどんにしているわけ。
個人的には鍋焼きうどん系は苦手だが、このぐらいうどんがしっかりしているならばOKだ。
汁も濃い味ではあるが、鰹だしが効いててワタシ好みである。
東京でも食える店がもっとあるとよいのだがねぇ。