年に1~2度、その大食い大会のニュースが新聞の片隅を賑わす、
岩手の名物郷土料理「わんこそば」。
元々は江戸時代、参勤交代途中だった南部藩の殿様に、
そばを上品に小さい椀で差し上げたことに始まるという。
なかなか美味しいので、殿様は何杯も“おかわり”して召し上がった。
次々と小椀でそばを給仕してもらいながら食べる、
という「わんこそば」独特のスタイルは、ここに由来するそうな。
もっとも、他にも諸説あるようだけども。

さて、椀から椀へと渡されるのは、やや柔らかめに茹でてある温かいそば。
少量のかけ汁(しょうゆベースのオーソドックスなもの)も入っている。
そこにネギ、海苔、削り節、大根おろし、イクラ、トロロ、塩辛…などなど、
とにかく味に飽きないようにいろんなものをちょっとずつ乗せたりしつつ、
食う→次の一杯を給仕→食う→次の給仕→食う→次の給仕→食う
→たまに椀にたまった汁を横の鉢に捨てる→次の給仕→食う…
をひたすらひたすら繰り返す。
数をこなすならば、チャカッ(給仕)、ズッ(食)、チャカッ、ズッ…と
できるだけ噛まずにテンポよくすすりこんでいくべし。
はっきり言って、決してこれは味わう料理ではない。
こういう食べ方をするという行為を楽しむものだ。
そこをよ~く認識した上で、チャレンジしてみよう。

ちなみに、わんこ10杯でもりそば1枚分程度らしい。
が、勢いで食べてると、小食の女性でも意外と簡単に20~30杯ぐらいは
クリアしちゃうのではなかろうか。
諸君の健闘を祈る!