カツ丼というと、卵でとじたものが一般的であるが、これとは別種の食べ物として、
駒ヶ根のソースカツ丼や新潟のタレカツ丼などがある。
今回紹介するのは、さらに別わり種。
新潟県長岡市周辺で食べられている「洋風カツ丼」だ。

ご飯の上に揚げたてのトンカツを乗せる。
ここまではソースカツ丼と同じ。
ここにケチャップやデミグラスをベースにして作った、やや酸味のきいたソースをかける。
ソースといっても、ウスターソースのようなものではなく、
カレーやハヤシライスのようなドロ~リ系。
と書くと、岡山の「デミカツ丼」に似たように思われるかもしれないが、
見た目は「デミカツ丼」よりも兵庫県加古川の「かつめし」に近い。
洋風カツ“丼”といいながら、何故か平たい皿に盛り付けられるのだ。
そして皿の上には生野菜やポテトサラダなどが添えられる。
味噌汁がセットされることも多い。

昭和初期にある洋食店が始めて以来、ジワリジワリと長岡で広まり、
地元民にささやかに愛されてきた「洋風カツ丼」だが、
今年、市や地元商工会議所、ローカルミニコミなどが中心となり、
“長岡ご当地B級グルメ化プロジェクト実行委員会”が発足。
ありがちな展開であるが、食べ歩き用マップを作ったり、
このメニューを食べられる店に「洋風カツ丼」の幟を掲げたりと、
盛り上げ作戦を開始した。
このパターンでいくと、次は“B-1グランプリ”エントリー、かな?
当地の夏の名物・打ち上げ花火の如くパッと咲いてすぐ散る、
なんてことのないように、地道に頑張っていただきたい。