「川越太麺焼きそば」がローカルB級グルメとしては発展途上
・・・というか「萌芽期」とでも分類するならば、
今回紹介する「黒石つゆやきそば」は次の「成長期」段階といえよう。

青森県の黒石は“やきそばのまち”だそうだ。
ここの焼きそばは、太く平べったい独特の麺に、辛めのソース。
そのスタイルは昭和30年頃には確立されたという。
最近の「B級グルメで街おこし」ブームに乗るべく、現在、黒石では
各店を紹介した「やきそばマップ」を作るなどして、このメニューのアピールに努めている。
そんな黒石焼きそばのエースが「つゆやきそば」。
つゆ=スープをかけるという、焼きそばの常識を覆す食べ物である。

かつて黒石でも、駄菓子屋で焼きそばが売られていた。
あるとき、その中の1店が冒険的ともいえることを試みる。
ソース焼きそばに出汁つゆをかけてみたのだ。
子供たちの思い出の味となったそのメニューは、やがて徐々に周囲へと広まっていく。
そしていまや、ローカルB級グルメの祭典「B-1グランプリ」に
本家焼きそばを押しのけて、黒石の味として出品されるまでに至った。

ところで、この「つゆやきそば」のスタイル、
 ◆太平麺を使用
 ◆スープがかけられている
 ◆具として天カスとネギが乗せられている
といったあたりは共通っぽいのだが、
肝心の“つゆ”については、特に決まりごとがあるわけでもないようだ。
和風だしメインのさっぱり系から、豚骨スープのきいたもの、
黒酢やカレー粉なんかを入れてみたものあり、
はたまた“やきそば”の名に恥じない(?)濃厚ソース風味あり…
とまぁ、それぞれの店が個性を発揮しまくっている。
スープをかけるというヒネリをひとつ加えるだけで、
焼きそばというメニューの可能性がこれほど広がるとは、実におもしろい。
ま、ここまでくるとほとんどラーメンじゃねえか? …というご意見はあろうけど。