東京は多摩地区で生まれた麺料理「油そば」。
大手ラーメンチェーンのレギュラーメニューに加わったり、
都心部でも食べられる店が登場したり、カップ麺や生麺で市販されたりと、
一時期、ブーム到来かと思わせる局面もあったのだが、
残念ながら、全国区な知名度を獲得するまでには至らず。
結局、多摩のローカルメニューに収束した感がある。

一言で表すならやはり、スープのないラーメン、だろうか。
ラーメンの麺を茹でて、少量の醤油ダレとラードにまぶす。
その上にメンマ、ナルト、ネギ、チャーシューなどの具をトッピング。
酢やラー油などの調味料をかけてお好みの味に調整して、
グルグルグチャグチャとまぜたおし、ズルズルーッといただく。
う~ん、見た目も味も実にカオス。
だが、それがいい。
ワタシにとっては月に1度は食べたくなる、中毒メニューである。
ちなみに、元祖の店については諸説あるが、いずれも大学の近く。
学生向けに生まれたゆえに、飾り気は二の次ってわけなのだろう。

余談だが、かつてワタシが通っていた大学の近くにも、
油そばで有名な店(油そばの元祖と言われるうちの一店である)があり、
月に2~3度ぐらいのペースでよく食べにいったものだった。
きしめん状の平べったい麺バージョンがあったり、
マヨネーズをかけたり(←これが予想外に美味かった)と、
いろんなバリエーションがあって飽きなかった。
ワタシにとってはちょっとした郷愁の味なのだが、
だいぶ前から営業をやめてしまっているとの噂。
実に、実に残念である。