新潟に「ポッポ焼き」なる食べ物、というかおやつがある。
お祭りのときに出ている屋台でよく売られている。
というと、イカの姿焼きをイメージする向きもあろうが
(ちなみにウチのイナカでポッポ焼きといったらイカである)
今回紹介する「ポッポ焼き」はまったく違うシロモノ。
黒糖と小麦粉から作る細長いスティック状のパンのような一品である。
新潟でも新潟市を中心とした下越地方でしか作られず、
なおかつ同じ下越でも阿賀野川を越えた新発田市付近だと
「蒸気パン」という名前になるらしい。
ま、とにかく非常に限定的なローカル食であるのは間違いない。

「ポッポ」の名の由来は諸説あるが、専用の焼き器で焼き上げるときに
蒸気が上がる様子が蒸気機関車に似ているので、というのがなんとなくそれっぽく感じる。
蒸し焼きなのかと思いきや、蒸気は焼き器の過熱を防ぐために、
いうなればラジエーターから出るものだそうな。
小麦粉を焼いてはいるが、たい焼きの皮のようなバリバリ感はなく
ふんわりモチモチした黒糖パンといったところ。
不思議と懐かしい味、と感じるのはワタシだけだろうか。

お祭りの屋台だと、9本、15本、30本といった単位で売っている。
ちなみに最近は新潟の街中にも常設店ができて、お祭りがなくとも味わえるようになった。
ワタシのような酔狂な“ローBイスト”にはありがたい限りである。
その店では3本=100円という最小単位で買えるから、
ちょっとだけ食べてみたい方は、万代バスターミナルへ行きましょう。