いもフライ。
蒸かしたジャガイモを一口大に切り、団子のように串に刺して、
小麦粉・パン粉などで作ったコロモをまとわせて油で揚げる。
群馬・栃木両県にまたがる“両毛地域”ではポピュラーなおやつだ。
特に栃木県佐野市には「いもフライ」を扱う店が50軒ほどあるそうで、
ラーメンとともに、同地のちょっとした名物となっている。

かつてこのあたりでは絹織物業が盛んであった。
戦後まもない頃、工場で働く女性向けに、行商人が売り歩いたのが
「いもフライ」の始まりだという。
手軽で安価なこのメニューは、徐々にこの一帯に浸透。
現在は子供向けの駄菓子屋でよく売られているが、
そんな店へ大人たちが「いもフライ」を求めてやってくることも
佐野では珍しい光景ではない。

基本的にジャガイモのフライであるから、味わいはご想像の通り。
ただ、ソース(地元メーカーのものが使われることが多い)のブレンドや
コロモの材料・厚さなどで、微妙に店の個性が出る。
ワタシ的には、コロモがあまり分厚くない方が美味かったなぁ。

「元は地元の女工さんたちのおやつ」「ソースで味付け」という点は、
富士宮焼きそばや行田のゼリーフライと共通している。
このあたり、掘り下げて調べてみるとおもしろそうだ。